聴くこと (2)
相手の話を否定しないで、まずは受け止めましょう。
というのが聴くことの基本です。
コーチングやカウンセリングを勉強された方は、相手の話をすぐに否定することはしなくなりますが・・・
表現上は否定していなくても、話す内容で相手の話を否定してしまうことがあります。
例えば、
ある人(Aさん)が今年のお正月から毎日運動することを継続できているという話をしたとします。
Aさんは今まで続けられなかったからできることが嬉しくて友人(Bさん)に話をしています。
聴いているBさんはAさんの話を表現上は、肯定的に受けとめつつ、自分の話をします。
Bさんは自分もお正月から始めたことを話しますが、あまりうまくいっていません。
だから、「また、1月だからこれでもできるだけで、2月になればやる気は無くなるだろうなぁ」とか「これから、もっと寒くなったら難しいだろうなぁ」と自分が続けられそうに無い話をしています。
継続することが難しいという内容の話をしているわけです。
これを聞いているAさんはだんだん自分も「今だけできているのかも・・・」この先、続けられないかもしれないと感じ始めます。
この話が終わった後、AさんはBさんに話すんじゃなかったなぁと思ってしまいました。
表面上は相手の話を受けとめる表現をしていても、その後の内容で相手のことを否定してしまっているケースです。
自分の話をする時に、相手の内容を否定しないで伝える方法はたくさんあります。
ほんのちょっとした心づかいでそれをすることは可能です。
自分が発する言葉は相手に何らかの影響を与えます。
良い影響も悪い影響も・・・相手を応援することも刃となって傷つけることもできます。
ほんのちょっと・・・
相手がどうとらえるかな
と思うだけで周りの人との関係は変わっていくんじゃないかと思います。
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