「日常生活からの気づき」第62号
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*音声版と本文はほぼ同内容です。
【セルフモニタリング】
アナウンサー養成学校に通っていたことがありました。
そこでは発音・発声、朗読、ニュース原稿の読み方などを
指導していただきました。
今まで使っていた話し方の癖を修正するのは
なかなか難しいものです。
最初は、なかなかうまくいきませんでしたが、
ある時期から、
急に自分でも伸び始めたなと実感できるようになりました。
今から考えてみると、
急に伸び始めたと実感できるようになった頃は、
自分の「耳ができてきた」時と同じだということに気づきました。
「耳ができてきた」というのは、
いい発音とそうでない発音が聞き分けられるようになり、
例えば、他人の話し方を聞いていても、
「サ行がはっきりしないんだな」とか、
「舌の奥に力が入りすぎている音だな」というような細かいところの
チェックができるようになったということです。
耳ができてくると、
自分の話し方の何が良くないかが自分でわかるようになります。
自分のクセや悪いところが自分でわかるようになると、
急に伸びます。
これは、スポーツでも楽器の演奏でも、
そして、生き方でも同じではないでしょうか?
自分を知ること、自分を観察することは、
自分の能力を伸ばす近道なのかもしれません。
※ セルフモニタリングとは
自己の現在の状況を観察・記録あるいは管理・評価するという意味。
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